2025年初秋。Yopazの社内には、静かな熱が広がっていました。
きっかけは、社員の何気ない一言。
「AIって、使われるものじゃなくて、使いこなすものだよね?」
そこから始まったのが、Yopaz Hackathon 2025。
テーマは、偶然とは思えないタイミングで決まりました。
「AIを活用した、ISO/IEC 27001準拠の情報セキュリティシステム化」
ちょうど社内でISO認証の評価プロセスが進行していた最中。
現場で本当に使える仕組みを、自分たちで考える。
そんな機運が、一気に高まりました。
プロジェクト開始から3週間。
仕事終わりに居残ってコードを書くエンジニア。
思いついた改善案をホワイトボードに描き続けるチームリーダー。
初めてAIツールに触れるメンバーも、真剣に“使いこなし”に挑戦していました。
「これで本当に動くかな?」
「このフロー、現場で負担にならない?」
議論は夜遅くまで続き、
会議室の明かりはなかなか消えませんでした。
そして迎えた発表会のPitch Day。
たった3日で組み上げたプロトタイプ。
1週間で磨き上げたソリューションたち。
そのどれもが、“AIをどう活かすか”という問いに、チームなりの答えを出していました。
Yopaz Secure:業務フローの可視化と証跡管理。監査対応を想定したシステム設計。
Checkmate:VPNや権限申請の自動化。コード生成〜デプロイまでを一気通貫で対応。
Basic Document & System Management:プロジェクトと文書の一元管理ツール。
HR Apps:採用・入社手続きを自動化し、セキュリティ基準と連携。
クリーンスクリーン遵守の可視化:AIで“見落としやすい運用リスク”を可視化・比較検証。
どの提案にも、“実務で使うならどうすべきか”という視点がありました。
ただ「新しい」だけではなく、「続けられる」ことにこだわったアイデアばかりです。
このハッカソンで得た一番の成果は、
もしかすると「完成したプロダクト」ではなかったかもしれません。
それは、AIを「与えられる技術」ではなく、「共につくる道具」として捉え直したこと。
現場の課題に向き合い、
「もっと良くしたい」と願う気持ちが、チーム全体に広がっていきました。
Yopaz Hackathon 2025は幕を閉じましたが、
生まれたプロダクトたちは、今まさに社内で運用フェーズに入ろうとしています。
ここからが本番。
プロトタイプは、日々の仕事のなかで試され、
より現実に即した形へとアップデートされていきます。
そして、いずれは、
お客様や社会の課題解決にもつながるようなソリューションへと、育てていきます。
このハッカソンで私たちは、「AIと一緒に働く」という感覚を、少しだけ掴めた気がしています。
そして何よりも、この挑戦に本気で取り組んだ全社員の熱量こそが、Yopazの“未来づくり”の源です。
ハッカソンは終わっても、物語はまだ始まったばかり。
これからも、Yopazは挑戦を続けます。