2023/09/30
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ECサイトの構築方法!それぞれのメリット・デメリットを解説

ECサイトの構築方法は、オンラインビジネスの成功において重要なものです。現代のデジタル時代において、商品やサービスをインターネット上で提供することは、企業や個人にとって大きな機会となっています。しかし、どのようにしてECサイトを構築するかは、多くの選択肢とそれぞれのメリット・デメリットが存在する複雑なプロセスです。このブログでは、6つの構築方法を分かりやすく解説します。
 

 目次
 1. ASP
 2. クラウドサービス
 3. オープンソース
 4. パッケージ
 5. フルスクラッチ
 6. 5つの方法の比較表

 

1. ASP
ASP (Application Service Provider) は、ネットワークを介してアプリケーションを提供するサービスプロバイダーまたは事業者を指します。ASPはECサイトに特化したものだけでなく、販売管理、会計管理などさまざまな種類のサービスを提供します。

ECサイトを構築して長く運営していきたいと思っている場合は、各サービスを吟味する必要があります。ASPには無料版と有料版があり、無料版が「BASE」や「STORES.JP」であり、有料版が「Shopify」などです。

特徴的な点は、ビジネスに必要な機能を選択できる柔軟性です。ECサイト向けのASPサービスでは、初期設定でショッピングカート機能、決済処理、配送など、EC業務に必要な最低限の機能が提供されています。

ASPでのECサイト構築のメリット:

①初期費用の軽減: ASPサービスは通常、月額または年間の定額料金で提供され、高額な初期費用がかからないため、ビジネスにとってコストが軽減されます。

②運用が容易:ASPプロバイダーがサーバーのメンテナンスやセキュリティ更新を担当してくれるため、運用に関する負担が軽減されます。これにより、経営者はビジネスに専念できます。

ASPでのECサイト構築のデメリット:

①カスタマイズの制限:ASPサービスはカスタマイズが制限されることがあり、独自のデザインや機能を追加するのが難しいことがあります。

③データコントロール:サードパーティASPを使用する場合、ビジネスデータが外部に保管されるため、データセキュリティやプライバシーに懸念があるかもしれません。

ASPは、迅速な立ち上げと運用の容易さを求める場合に適していますが、カスタマイズやデータの管理に関する制約を理解することが重要です。将来的なニーズに合わせて柔軟に拡張できるかどうかも検討すべきポイントです。

 

2. クラウドサービス
クラウド型ECサービスは、ECサイトの構築から運用までをクラウド環境で提供するサービスです。ASPとの大きな違いは、常に最新のシステム環境を利用でき、企業独自のカスタマイズやシステム連携が容易である点です。代表的なクラウドECサービスは「makeshopエンタープライズ」、「ebisumart」、「メルカート」などが挙げられています。

 

クラウド上でのECサイト構築のメリット:

①拡張性: クラウドサービスはトラフィックの変動に対応しやすく、需要に応じてリソースを拡張できます。急なサイト訪問者の増加にも対処できるため、柔軟性が高いです。

②セキュリティ: 主要なクラウドプロバイダーはセキュリティに力を入れており、データの保護やセキュリティ対策を提供します。データの安全性が確保されます。

③アップデートとメンテナンス: クラウドプラットフォームはアップデート・メンテナンスを自動的に管理するため、運用の負担が軽減されます。

クラウド上でのECサイト構築のデメリット:

①高コスト: クラウドサービスは月額課金が一般的で、長期的には自己運用よりもコストが高くなる場合があります。利用量に応じてコストが変動することもあります。

②ソースコード:ソースコードが開示されていないため自社で保守管理やソースコードの把握ができません。

 

3. オープンソース
オープンソースは「インターネット上で公開されている」という意味で、ライセンス費用が不要で、デザインやカスタマイズには自由度が高い特徴を持っています。代表的なオープンソースは、「EC-CUBE」や「Magento」です。

ただし、オープンソースを利用する際には、サーバーへのインストールやセキュリティの維持など、すべての技術的な側面を自社で管理する必要があります。そのため、高い技術力を持つ企業向けの選択肢と言えます。

オープンソースでのECサイト構築のメリット:

①低コスト: オープンソースのECソフトウェアは通常無料で利用できます。ライセンス費用が不要なため、初期投資を抑えることができます。

②カスタマイズの自由度: オープンソースのECソフトウェアはソースコードが公開されているため、自社のニーズに合わせてカスタマイズできます。デザインや機能を自由に調整できるため、独自のブランドイメージを構築できます。

③アクティブなコミュニティ: オープンソースプロジェクトには熱心な開発者やコミュニティが参加しており、新しい機能の開発やセキュリティの向上が継続的に行われています。これにより、サポートとアップデートが充実しています。

④ベンダーロックインの回避: オープンソースを使用することで、特定のベンダーにロックインされるリスクを軽減できます。ソフトウェアは自社のコントロール下にあり、ベンダーに依存しない自主性があります。

オープンソースでのECサイト構築のデメリット:
①社内負担の重さ: オープンソースを使用する場合、サーバーの設定、保守、アップデート、カスタマイズなど、多くの技術的な作業が自社で行われる必要があります。これには時間と労力がかかります。

②セキュリティの懸念: オープンソースソフトウェアは多くの開発者によって更新され、セキュリティの脆弱性が修正されていますが、それでもセキュリティのリスクが存在します。自社でセキュリティの対策とモニタリングを行う必要があります。

 

4. パッケージ

クラウド型には複数のバリエーションが存在し、その中で「パッケージ型」と呼ばれるものは、導入時にシステムがある程度パッケージ化された状態を指します。代表的なサービスとしては「ecbeing」や「EC-ORANGE」があげられます。

カスタマイズについては制約があるわけではなく、高い自由度があり、企業独自の特徴を組み込むこともできます。ただし、ASPと比較すると、導入費用やランニングコストがかなり高額になる傾向があるため、自社の売上規模と調和させる必要があります。

 

ECパッケージのメリットは中・大規模サイトに向け:

その大きな魅力は、高いカスタマイズ自由度にあります。年商1億円以上の中・大規模サイトの多くがECパッケージを採用しており、そのためには十分な実績が蓄積されています。したがって、一般的に必要な機能はほぼ網羅されており、後述するフルスクラッチ開発に比べて、希望通りのサイトを作成する際に必要な時間と労力が軽減される利点があります。

ECパッケージのデメリットは中長期的なコストの高さ:    

ECパッケージは、初期費用が高く、最低でも数百万円以上の予算が必要です。さらに、システムが古くなりやすいという弱点があり、定期的なサイトのリニューアルが必要です。リニューアルには当然費用がかかりますので、ECパッケージを継続的に使用するには、高いコストが発生することに留意する必要があります。

 

5. フルスクラッチ

フルスクラッチとは、ECサイトを完全に自社で設計・開発する方法です。以下に、フルスクラッチのメリットとデメリットを簡単に解説します。

フルスクラッチのメリット:

①完全なカスタマイズ: フルスクラッチでECサイトを構築すると、デザインや機能の面で完全なカスタマイズが可能です。ビジネスニーズに合わせた独自のサイトを作成できます。

②セキュリティのコントロール: 自社で全ての要素を管理できるため、セキュリティ対策を綿密に実施し、データの安全性を確保できます。

③長期的な柔軟性: 将来的な変更や拡張に柔軟に対応できます。ビジネスの成長に合わせてサイトを調整できます。

フルスクラッチのデメリット:

①時間とコスト: フルスクラッチのECサイト構築には時間と高額な開発コストがかかります。設計から実装まで多くのリソースを必要とします。

②技術的な要求: 高度な技術スキルや専門知識が必要です。プロジェクトを遂行するためには、経験豊富な開発者やエンジニアが必要です。

フルスクラッチは最もカスタマイズ性が高く、セキュリティを綿密にコントロールできる方法ですが、時間とコストがかかり、高度な技術スキルが必要です。リスクを適切に管理しながら検討することが重要です。

 

6. 5つの方法の比較表

分かりやすくするために、上記の5つのECサイト構築方法を表にまとめましょう。


 

ご覧の通り、5つの構築方法はそれぞれのメリット・デメリットがあり、どれか 1 つが完璧というわけではありません。大事なのは企業の開発戦略や予算に応じて最適な方法を選ぶことです。

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