2023/12/31
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自然言語処理(NLP)とは?できることや活用事例を解釈

コンピューターと言葉が対話し、理解し合う。これはまるでSF映画のような未来のシナリオのように思えるかもしれませんが、それが実際に現実となっているのが自然言語処理(NLP)です。NLPは、人間が日常的に使用する言語をコンピューターが理解し、処理できるようにする技術です。このブログでは、どのようにしてコンピューターが言葉を理解し、私たちの日常生活にどのように役立つのか、一歩一歩見ていきましょう。

 目次
 1. NLPとは?
 2. NLPが注目される理由
 3. NLPの技術要素
 4. NLPの主要なタスク
 5. NLPの課題とそれに対する改善方法
 6. NLPの業界別の応用事例
 7. まとめ

 

1. NLPとは?

NLPとは

この概念を理解するために、まず自然言語というのはどんなものか、見ていきましょう。

自然言語は、人々が日常的にコミュニケーションするために使用する言語のことです。これには言葉、文法、文脈が含まれます。自然言語は多様で複雑であり、文脈に応じて異なる意味を持つことがあります。

自然言語処理(Natural Language Processing、NLP)は、コンピューターが上記の人間の自然言語を理解し、その情報を処理する技術です。これにより、コンピューターは言語を使ったコミュニケーションや情報処理を行うことができます。

現代のNLPモデルは非常に高度な言語処理を行えるようになりました。例えば、GPT-3BERT、およびその他の大規模なモデルは、言語タスクで卓越したパフォーマンスを示しています。

NLPとは

2. NLPが注目される理由

2029年までに、NLPチャットボット市場の規模は208億ドルに達し、年平均成長率(CAGR)は24.3%になると予測されています。これは驚くべきことではありません。わずか10年の間に、会話タスクに対する自然言語処理の活用は非常に一般的になり、現在では、消費者が少なくとも1回はチャットボットとインタラクションする瞬間が毎秒発生しています。

自然言語処理(NLP: Natural Language Processing)が注目を集める理由は、日常生活やビジネスにおいて人間の言語を活用した技術の可能性が広がっているためです。以下にその具体的な理由を挙げます:

人間と機械のコミュニケーションを向上

自然言語処理は、コンピュータが人間の言葉を理解し、生成する能力を提供します。これにより、AIチャットボットや音声アシスタント(例: Siri、Alexa)を通じて、より自然でスムーズな会話が可能になりました。

②データ活用の効率化

大量のテキストデータ(SNS、レビュー、電子メールなど)を分析し、トレンドや顧客の意見を抽出することで、企業は意思決定を迅速かつ的確に行えるようになります。

③多様な応用分野

  • カスタマーサポート: チャットボットによる問い合わせ対応の効率化。
  • 医療: 患者の症状や病歴の記録分析を通じて診断をサポートする。
  • 翻訳: 高精度なリアルタイム翻訳(例: Google翻訳)。
  • 教育: 自動採点システムや学習アシスタント。

④ユーザー体験の向上

自然言語処理は、個々のニーズに合った情報提供やサービスを実現し、ユーザー体験を大幅に向上させます。

⑤ AI技術の進化

ディープラーニングを活用したモデル(例: GPT、BERT)の登場により、自然言語処理の精度と応用範囲が大幅に拡大しました。

自然言語処理は、深層学習の発展、実社会への応用範囲の拡大、そして社会の変化という5つの要因が重なり、今最も注目されている技術の一つです。今後も、自然言語処理技術はますます発展し、私たちの生活を大きく変えていくことが期待されます。

 

3. NLPの技術要素

自然言語処理(NLP)の成功には、さまざまな技術要素が組み合わさっています。これらの要素が協力して、コンピューターが言語を理解し、処理できるようになります。

①トークン化 (Tokenization):トークン化は、テキストを小さな単位に分割するプロセスです。通常、文章を単語やフレーズに分けます。これにより、コンピューターはテキストを理解しやすくなります。

②形態素解析 (Morphological Analysis):形態素解析は、単語をその構成要素である形態素に分割し、それぞれの形態素に対する情報(品詞、活用形など)を付加します。これは、言語の文法や意味を理解する際に役立ちます。

③文法解析 (Syntactic Parsing):文法解析は、文章の構造を理解し、文の要素と関係を特定するプロセスです。これにより、文章の構文や文法的なルールに従った解釈が可能になります。

④意味理解 (Semantic Understanding):意味理解は、テキストの意味と文脈を理解するプロセスです。これは、言葉の意味や異なる言葉の関連性を把握するために使用されます。

⑤機械学習とディープラーニング:機械学習とディープラーニングは、NLPにおいて重要な要素です。機械学習アルゴリズムを使用して、テキストデータを学習し、予測モデルを構築します。ディープラーニングは、多層のニューラルネットワークを使用し、高度なNLPタスクを実現します。

NLPはトークン化、形態素解析 、文法解析、意味理解、機械学習とディープラーニングなどの技術要素を組み合わせることで、人間の言葉をコンピュータに理解させ、処理することを可能にします。NLPは、今後もますます発展し、私たちの生活を大きく変えていくことが期待されます。

NPL

4. NLPの主要なタスク

自然言語処理(NLP)は、さまざまなタスクで幅広く応用される技術であり、これらのタスクはコンピューターが言語を理解し、処理するための方法の具体例です。以下に、NLPの主要なタスクとその説明を提供します。

①テキスト分類 (Text Classification):テキスト分類は、与えられたテキストを事前に定義されたカテゴリやクラスに分類するタスクです。これは感情分析、文書のカテゴリ分け、スパムメールの検出などで使用されます。

②機械翻訳 (Machine Translation):機械翻訳は、一つの言語から別の言語へのテキスト翻訳を行うタスクです。これにより、異なる言語で書かれた文書を理解できるようになり、国際的なコミュニケーションが向上します。

③質問応答 (Question Answering):質問応答は、ユーザーが質問をすると、コンピューターがそれに対する適切な回答を生成するタスクです。これは仮想アシスタントやFAQサポートで役立ちます。

④要約 (Summarization):要約は、長い文章や文書を簡潔な要約に圧縮するタスクです。これにより、大量の情報を簡単に理解できるようになります。

⑤固有表現認識 (Named Entity Recognition, NER):NERは、テキスト内の特定の名前やエンティティ(人名、地名、日付など)を識別するタスクです。これは情報抽出や情報検索で重要です。

⑥対話システム (Dialogue Systems):対話システムは、人間との対話を模倣するコンピュータープログラムです。これにはチャットボットやバーチャルアシスタントが含まれ、カスタマーサポートや自動予約システムで使用されます。

これらはNLPの主要なタスクの一部であり、それぞれ特定の文脈や用途に適しています。NLP技術はこれらのタスクを遂行し、テキストデータを有用な情報に変える手段として非常に重要です。

5. NLPの課題とそれに対する改善方法

5.1. NLPの課題

自然言語処理 (NLP) には、さまざまな課題が存在します。以下にいくつかの主要な課題を挙げます:

①言語の多様性

  • 世界中には数千もの言語があり、それぞれが異なる文法や構造を持っています。特に少数言語や方言はデータが不足しているため、対応が難しいです。
  • 同じ言語でも、地域や文化によってニュアンスや表現方法が異なることがあります。

② 曖昧性の処理

  • 自然言語は多義的で、文脈によって意味が変わることがよくあります。
    例: 「銀行」は金融機関を指す場合もあれば、川の「土手」を意味する場合もあります。
  • 文脈を正確に理解することが現在のNLP技術の大きな課題です。

③感情やニュアンスの理解

  • ユーモア、皮肉、比喩など、人間独特の表現を正確に理解するのは難しいです。
  • 感情分析では、微妙な感情の違いを区別することが求められます。

④データの偏り(バイアス)

  • NLPモデルは訓練データに依存します。そのため、データに偏りがある場合、モデルもバイアスを反映する可能性があります。
    例: 性別や人種に基づく不公平な判断。

⑤リアルタイム処理

  • 会話型AIや音声認識では、ユーザーの入力をリアルタイムで処理する必要がありますが、高速かつ正確な処理を実現するには高い計算能力が求められます。

⑥モデルの解釈性

  • 高度なディープラーニングモデル(例: GPTやBERT)は「ブラックボックス」と呼ばれることが多く、どのように結果が得られたのか説明が難しいです。

⑦大量のデータと計算資源

  • NLPモデルを高精度に訓練するには、大量のデータと計算資源が必要です。これが小規模な企業や研究機関にとってハードルとなります。

⑧ 継続的学習の難しさ

  • 新しい語彙やトレンドが常に生まれる中で、既存のモデルを定期的に更新する必要がありますが、その作業にはコストがかかります。

これらの課題を克服するため、研究者たちは、より高度なアルゴリズムの開発、大規模なデータの収集と活用、多様な言語への対応、倫理的な問題への配慮など、様々な取り組みを行っています。

 

5.2. NLPの課題に対する改善方法

NLP(自然言語処理)は、近年急速な発展を遂げていますが、依然として多くの課題を抱えています。それでは、その解決策について、Yopazと一緒に詳しく見ていきましょう!以下に、主な課題とそれに対する解決策をいくつかご紹介します。

①多義性と曖昧性の解決

  • 大規模言語モデル(LLM)の活用: GPT-3のような大規模言語モデルは、膨大な量のテキストデータで学習されており、文脈を深く理解し、単語の意味を正確に把握することができます。

  • 意味論的解析: WordNetやConceptNetなどの意味論的データベースを用いて、単語間の意味的な関係を分析することで、多義性を解消します。

  • 構文解析: 依存関係解析や文法解析など、文の構造を分析することで、単語の役割を特定し、文脈における意味を正確に捉えます。

  • 強化学習: 人間のフィードバックに基づいてモデルを学習させることで、より自然な言語理解を実現します。

② 方言やスラングへの対応

  • 多様なデータを用いた学習: 標準語だけでなく、様々な方言やスラングを含むデータを用いてモデルを学習することで、多様な表現に対応できるようにします。

  • 言語正規化: 方言やスラングを標準語に置き換える前処理を行うことで、モデルがより簡単に処理できるようになります。

  • ゼロショット学習: 未知の単語や表現に対しても、文脈からその意味を推測できるようにする手法です。

③感情分析の精度向上

  • 深層学習: CNNやRNNなどの深層学習モデルは、文脈を考慮した感情分析に非常に有効です。

  • 感情辞書: 感情を表す単語やフレーズのリストを作成し、それらの出現頻度に基づいて感情を推定します。

  • 外部知識の活用: 感情に関する知識グラフや外部データを利用することで、より精度の高い感情分析が可能になります。

④ 対話システムの自然化

  • 対話管理: 会話の文脈を管理し、一貫性のある応答を生成します。

  • 生成モデル: GPT-3のような生成モデルは、自然な文章を生成し、人間との対話をよりスムーズで自然なものにします。

  • 知識ベース: 世界に関する知識を蓄積し、質問に対して正確な回答を生成します。

⑤プライバシーとセキュリティ

  • 差分プライバシー: 個人のプライバシーを保護しながら、有用な情報を抽出する技術です。

  • フェアネス: アルゴリズムの公平性を確保し、特定のグループに対する差別を避けます。

  • セキュリティ対策: ハッキングや不正アクセスからデータを保護するための対策を講じます。

⑥評価指標

  • 多様な評価指標: 精度、再現率、F1スコア、BLEUスコアなど、様々な評価指標を用いて、タスクに適した評価を行います。

  • 人間の評価: 人間の評価と比較することで、モデルの性能をより客観的に評価します。

  • 特定のドメインへの適合性: 医療、法律など、特定の分野に特化した評価指標を開発します。

⑦ データと計算資源の最適化

  • クラウドコンピューティングの活用:高コストの計算リソースを、クラウドサービスで分散処理することで最適化します。
  • 効率的なデータ使用:データの重要部分を抽出してモデルの訓練に利用する手法(例: Active Learning)を採用します。

⑧ 継続的学習の実現

  • オンライン学習手法の導入:新しいデータが得られるたびにモデルを更新できるオンライン学習アルゴリズムを導入します。
  • モジュール化アプローチ:モデルを分割し、必要な部分のみを定期的に更新することでコストを削減します。

6. NLPの業界別の応用事例
自然言語処理(NLP)は、多くの分野で広範な応用が可能であり、その多様性は印象的です。以下に、NLPの応用事例を紹介します。 

6.1. ホテル・宿泊

NLPは、ホテル業界における顧客体験の向上と効率化を強力に支援する技術です。今後もさらなる活用が期待されています!

「変なホテル」は、ロボット工学と人工知能技術を融合させた革新的なホテルとして知られています。特に、自然言語処理(NLP)技術を応用したロボットが、フロントや客室で多言語による顧客対応を行い、チェックイン・チェックアウトなどの手続きや情報提供を効率的に行っています。

「変なホテル舞浜 東京ベイ」は、2017年3月15日に千葉県浦安市、東京ディズニーランドの近くにオープンしました。これは、長崎県ハウステンボスの「変なホテル」に続く2号店で、世界初の「ロボットホテル」としてギネス世界記録に認定されています。

このホテルの特徴は、フロント業務を担う恐竜型ロボット2体です。これらのロボットは日本語、英語、中国語、韓国語の4言語に対応しており、音声認識やタッチパネルを活用したチェックイン・チェックアウトシステムで、スムーズな手続きが可能です。また、ロボットはリアルな動きだけでなく、くしゃみをするなどのユーモラスな演出も備えています。

理想的な立地とユニークな体験が相まって、開業当初から家族連れやカップルなど多くのお客様に支持されています。

まるで人間のような「変なホテル東京 浜松町」のフロントロボット

画像出典: nippon.com

6.2. 飲食

スシローは、コロナ禍における非接触・非対面のニーズに応え、店舗運営の効率化を図るために、最新の自動受付・案内システムを導入しました。

このシステムは、来店客がタッチパネルを使って受付を行うと、音声案内が流れ、スタッフを介することなくスムーズに席まで案内される仕組みです。音声案内には、自然な音声合成技術に定評のある「ReadSpeaker」が採用されており、明瞭でわかりやすい案内が提供されています。

また、待機中の顧客にも配慮し、待合スペースに設置されたスピーカーとモニターを通じて、順番が音声で通知されます。これにより、来店客は自身の順番を確認しやすくなり、混雑や不安を感じることなく、快適に待機することができます。さらに、従業員との接触を最小限に抑え、顧客の安心感を高めると同時に、スタッフの負担も軽減され、店舗運営の効率化にも貢献しています。

このように、スシローの自動受付・案内システムは、非接触・非対面のニーズを満たすとともに、店舗の運営効率を向上させるという二つの側面で優れた効果を発揮しています。

スシローの非接触型自動受付・案内システム

画像出典: ココシル

6.3. メディア・SNS

自然言語処理(NLP)は、メディアやSNSの分野でさまざまな形で応用されており、データ分析、ユーザーエクスペリエンスの向上、コンテンツ管理などに大きく貢献しています。

CyberAgent株式会社は、SNS広告の最適化において、自然言語処理(NLP)技術を積極的に活用しています。

特に、広告キャンペーンに対するユーザーの感情を解析し、キャンペーンの効果を評価することで、改善すべきポイントを明確にしています。さらに、SNS上のコメントや投稿データをリアルタイムで処理し、その結果に基づいて広告内容を柔軟に調整することにより、ターゲットに適した効果的なマーケティングを実現しています。このアプローチにより、顧客満足度の向上や広告のパフォーマンス最大化に大きく貢献しています。

インターネット広告の分野では、広告制作や効果予測などのタスクにおいてNLP技術の応用が進んでいます。

しかし、これらのタスクの問題設定は十分に明確にされておらず、一般的な言語表現と広告表現の違いについて十分に考慮されていない点が課題です。さらに、公開されている共通のデータセットがないため、横断的な比較分析が難しい状況です。

そこで、広告分野に特化した新たなベンチマーク「AdGLUE」および「CAMERA」が提案され、構築されました。これらのベンチマークにより、広告に対する理解度を定量化・可視化することができ、より正確な性能比較が可能となります。これにより、広告モデルの精度向上や、さらに実際のプロダクトへの応用が期待されています。

 

6.4. Eコマース

ZOZOテクノロジーズは、ゾゾグループが保有する膨大なビッグデータを活用したAIの推進に力を入れています。

「ゾゾタウン」の年間購入者は860万人を超え、取り扱いブランドは約8000にのぼり、商品情報や購買履歴、閲覧履歴、顧客情報など、多岐にわたるデータが蓄積されています。さらに、「ウェア」には着こなしデータが集まり、トレンドを把握するための重要な情報も豊富にあります。また、ゾゾスーツやゾゾマットから得られる体型データも加わり、これらのデータを活用して売上拡大や顧客体験の向上を目指すAI活用が進められています。

AIはその機能に応じて「識別系」「予測系」「会話系」「実行系」の4種類に分類されますが、ゾゾグループの「データ×AI」戦略は特に「識別系」と「予測系」に注力しています。「識別系」の具体例としては、ゾゾスーツやゾゾマットを使ったスキャンデータの解析をAIに任せる技術や、「ゾゾタウン」と「ウェア」に導入された「類似アイテム検索」機能が挙げられます。この「類似アイテム検索」では、AIが商品の形状や色柄を解析して類似商品を検出し、ユーザーに新たな商品との出会いを提供する仕組みが実現されています。

ZOZOの「類似アイテム検索」結果

画像出典: 株式会社インプレス

 

6.5. 金融

自然言語処理(NLP)は、金融業界においてますます重要な役割を果たしています。膨大な量のテキストデータを分析し、そこから有益な情報を抽出することで、金融機関はより効率的な業務遂行、リスク管理の強化、そして顧客満足度の向上を実現することができます。

三菱UFJ銀行: 三菱UFJ銀行は、顧客サービスの向上を目指して、最先端のAI技術を活用したチャットボット「MUFG AI Assistant」を導入しています。このチャットボットは、お客さまからの様々な質問に自動で対応し、迅速かつ正確な回答を提供します。また、AIは自然言語処理(NLP)技術を駆使して、お客さまの質問意図を正確に理解し、適切な情報を案内します。さらに、チャットボットは顧客の感情を分析する機能を備えており、その結果をもとに、サービスの質向上や顧客満足度の向上に活用されています。

もし、お客さまがチャットボットで解決できない複雑な質問をした場合には、専門のオペレーターが引き継ぎ対応します。オペレーターは、より詳細で丁寧な回答を行い、問題解決に向けてサポートします。このように、三菱UFJ銀行はAI技術と人間のサポートを組み合わせることで、お客さまにとってより効果的で満足度の高いサービスを提供しています。 

画像出典:Mitsubishi UFJ Bank

6.6. 教育

自然言語処理(NLP)は、教育分野でも広く応用されています。学習者のニーズに対応し、教育方法を改善するために、NLPはさまざまな方法で活用されています。以下にいくつかの具体的な応用事例を紹介します。

2021年4月、株式会社ベネッセコーポレーションは、児童の英語スピーキング能力を評価するAI支援ツール「Speaking Quest」をリリースしました。このツールは小学生向けに特化しており、発音や会話力の向上をサポートします。リリースに先立つ昨年11月26日には、戸田市立美女木小学校の5年生3クラス、約110名の児童が「Speaking Quest」を使用して英語パフォーマンステストに挑戦しました。その際、モニターとして参加した児童や教師の授業を観察し、リアルな感想や期待を収集しました。

「Speaking Quest」は、小学5年生と6年生を対象としたクラウドサービスで、児童のスピーキング能力を評価・支援するためのツールです。年3回のパフォーマンステストを実施できるテストモードに加え、何度でも練習可能な練習モードも提供されています。教師は、テスト結果やアンケート回答、録音された児童の発話をすぐに確認でき、適切なフィードバックを行うことが可能です。また、アンケート結果をもとに児童の学習意欲を把握し、教育現場に役立つ情報として活用することもできます。

また、「Speaking Quest」の価格は、多くの学校が導入しやすいように設定されています。

画像出典:ict-enews.net

6.7. 不動産

然言語処理(NLP)は、不動産分野でもさまざまな形で活用されています。物件情報の自動生成や顧客対応の効率化、市場分析など、NLPを使うことで業務の効率化と精度の向上が図られています。

アットホームとアットホームラボは、全国59,000店以上の不動産情報ネットワークを活用し、不動産ビッグデータとAI技術を駆使して、不動産業界に関わるすべての方々の業務効率化と生産性向上をサポートしています。また、不動産業界にとどまらず、幅広い業界の活性化・IT化にも積極的に取り組んでいます。株式会社アットホームでは、自然言語処理(NLP)技術を活用して物件情報の自動解析・整理を実現し、ユーザーに最適な情報を提供しています。さらに、グループ全体で建物名の表記ゆれによる物件情報の重複整理という課題にも対応。従来は手作業で行っていた名寄せ業務を、特許取得済みのAI技術を活用することで効率化し、現在では月に約200万件の名寄せ処理を迅速かつ正確に実施しています。

開発における最大の課題は、不動産情報特有の建物名の表記ゆれにAIを対応させることでした。例えば、「蒲田マンション」と「KAMATAマンション」を同一建物と判定しつつ、「日比谷ハイツA」と「日比谷ハイツB」は異なる建物と判定する必要があります。文字の違いだけでなく、建物情報の意味的な違いを理解することが求められたため、アットホームは物件情報特有の特徴に基づいたニューラルネットワークを開発しました。このAIモデルの訓練には、過去にアットホームで人が名寄せして積み上げてきた全国約800万件の教師データを活用し、高精度な物件情報整理を実現しています。

アットホームとアットホームラボは、全国59,000店以上の不動産情報ネットワークを基盤に、不動産ビッグデータとAI技術を駆使して、不動産業界をはじめとするさまざまな業界の業務効率化と生産性向上に寄与しています。今後も、不動産業界の活性化やIT化に積極的に取り組み、不動産に関わるすべての方々を支援してまいります。

画像出典:アットホーム不動産企業

7. まとめ
自然言語処理(NLP)はデジタル時代における大発見であり、私たちの日常生活に大きな影響を与えています。今は何か問題について質問があれば、Googleエンジンで検索するのではなくChatGPTに直接質問するというのが傾向となっているでしょう。

各企業も自然言語処理技術を活用することで自社サービスを改善することに取り組んでいます。YopazはNLPが世界中で注目を集めてきた時から、その技術に関するお客さんから多くの相談を受けてきました。代表的なのは、自然言語処理を活用することで、会議の内容を自動的に分析したり要約したりする議事録システムや、お客様の質問や要望を自動的にヒアリングして回答したり案内したりする営業電話システムを開発する案件です。自然言語処理がまだ新しい技術ですが、Yopazはお客さんに最も良いソリューションを提案できるよう積極的に研究して頑張っております。

皆様は自然言語処理を活用してビジネスを展開しようと思っていますが、どこから始めればいいのかまだ悩んでいれば、Yopazにお気軽にお教えくださいませ。私たちの提案が皆様にとって価値のあるものであればとても幸いです。